運動器健診CHECKUP

動器健診について

健診
定期的な健康診断は子どもたちの成長を守ります。現代の子どもたちは、活動量の不足による体力や運動能力の低下、または運動のし過ぎによって引き起こされるスポーツ障害などの問題に直面しています。
このような状況の中、運動器系の健康を守るためには健診を受けることが重要です。
実際、調査研究により、子どもたちの中には運動器疾患や障害を持つ者が約10〜20%存在することが明らかになっており、これらの問題は早期に発見し、適切な対応をすることで、より深刻な健康被害を未然に防ぐことができます。

弯症について

側弯症

脊柱側弯症にはいくつかの原因がありますが、その中でも最も一般的なのが「特発性側弯症」と呼ばれるものです。「特発性」とは、原因が特定できない状態を指します。
この症状は、生後3歳未満の乳児期、3歳から10歳までの幼児期、そして10歳を超える思春期に分けられる発症時期によって分類され、多くの場合、幼児期の後半から思春期にかけて発生します。一旦始まると、この変形は進行し続け、重症化すると外見上の問題だけでなく、背中や腰の痛み、さらには呼吸や循環の問題を引き起こす可能性があります。

治療方法

脊柱側弯症の治療方法は、側弯の程度、患者の年齢、および骨の成熟度を考慮して総合的に決定されます。

経過観察

軽度の側弯症の場合、治療方法として経過観察が選択されることがあります。
これには、3ヶ月から6ヶ月ごとにX線撮影を行い、側弯の進行具合を定期的に診察することが含まれます。
この段階では、症状の進行を監視し、必要に応じてさらなる治療方針を決定します。

装具治療

軽度から中等度の側弯症には、装具を用いた治療が推奨されることがあります。
この治療の主な目的は、側弯の進行を防ぐことにあり、既に生じた曲がりを完全に正すことではありません。
装具治療により、側弯の進行を抑え、将来的に手術が必要になる可能性を減らすことを目指します。
一般に、患者の成長が終了した時点で装具を取り外します。

手術療法

側弯症の治療で、装具治療による効果が得られなかった場合や側弯の角度が40~50度を超える場合は手術による治療が必要となることがあります。
手術の主目的は、曲がった脊柱を矯正し、その位置を固定して元に戻らないようにすることです。
手術は合併症のリスクが伴いますが、リスクは比較的低いとされています。